「医食同源」という言葉があるように「食」と「健康」とは切っても切り離せないもの。
もちろん食品個々の成分や人体への影響なども大切ですが、食事療法ではそれらは枝葉末端の情報であり、単純な食事以上に重要視している4つの根幹があります。
それは大切なものから順に「心」「太陽」「空気」「水」。例えば太陽の紫外線も、鼻から入る酸素も、身体に取り入れるもの全てを「食」する対象と定義づけています。
つまり、『何を食べているか(食物)』よりも『昼夜逆転した生活をしていないか(太陽)』といったことを重要視するのが特徴です。
「食」と「健康」に関する本質を理解して既存の鍼灸治療に組み込めば、治療時以外の生活方法に関する指導が可能になり、既存治療との相乗効果が期待できます。
全ての人々が健康の本質に気付き、自身で養生し健康で幸せに生活ができる。そんな素晴らしい世の中の実現に貢献します。
ご存知のように、世の中には実に様々な健康法、健康グッズ、健康食品が存在します。健康のためにこれらを取り入れだすとキリがなく、限られた1日24時間の中ですべて行うことはとてもできません。そこで我々は意識・無意識に関わらず必ず何かしらを「選択」しており、実は枝葉末端のどうでもよいことに多くの時間とお金をつぎ込んでいる人がほとんど。本来、この選択するためには多大な情報と高度な技術を要するものなのです。
「食事療法士」は個々に合った健康法の厳選ができます。さらに特別な道具や商品を用意しなくても大丈夫なので、患者さんに金銭的な負担を強いることがありません。結果、お金と時間の節約ができ効率的に健康になるためのお手伝いができます。
何かを購入する「プラス」の健康情報ではなく、シンプルで金銭のかからない「マイナス」の健康アドバイスを行えることが、食事療法士の価値なのです。
特別な施設や道具は必要ないので、コストをかけることなく治療手段を拡充し、より多種多様なニーズに応えられるようになります。
また、他業種との共同事業などあらたな職域が生まれる可能性も高い資格です。
患者さんだけでなく、自分自身の健康管理のための養生の指針を見出せるのも魅力の1つです。